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  生産管理基礎講座    - 生産計画とスケジューリングの基礎 -

 


 

  1.生産計画の基礎

 

        生産計画は規定の期間において生産する製品品種と生産量を決定することです。

       無理ムダのない生産計画を立てるためには正確な生産能力の把握と段階的な計画の立

       案が重要になります。

       一般的にはその対象と目的によって、大日程(長期)生産計画、中日程(中期)生産計画、

       小日程(短期)生産計画と三段階に分けて立案します。

 1)大日程生産計画

        大日程計画は計画期間が半年、1年という長期間にわたる計画で、月ないし週単位の日

           程により予定表を作成します。

 2)中日程生産計画 

  この計画は大日程計画に基づいて立案されるもので、計画期間は普通1ヶ月ない し3ヶ月

 で週または日単位の日程により予定表を作成します。

 3)小日程生産計画

  この計画は中日程計画に基づいて立案するもので、週間予定表を作成し、時間もしくは

日単位で予定表を作成します。

   

  2.  スケジューリングの基礎

  生産スケジュールは、負荷計画にもとづいて、一連の生産設備に割当てられた一定期間内

    のジョブに対して、作業者または設備別に作業の開始、終了時刻あるい は作業を行う順

    番を決めること と定義されている。

  この内容を図示すると以下のようになる。

          

   *)負荷計画

    FMSは機械台数、機械の生産能力、稼動時間などにより生産能力に限度が

       あるため生産計画によって作成された仕事量(負荷)が生産能力を越えな

       いように、各機械別に配分し、その調整を行う。これを負荷計画という。

 

     
   

 

   

 

     
     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 3. スケジューリングの分類

 

   生産スケジュールの作成技法としては、対象とする工場(ショップ)がどのような形態である

  かにより、フローショップ型スケジューリングとジョブショップ型スケジュ ーリングに大別され

  ます。 ジョブショップ型は製品を生産するのに必要な処理工程の順序が製品ごとに決まっ

  ている場合で、フローショップ型は製品を生産するのに全ての製品が同一な工程順序の場

  合をこのように呼びます。

 1) ジョブショップ型

      一般に製品を生産するためには、複数の工程(作業)を必要とします。製品ごとに工程( 

   作業)の内容が違いますが、場合によっては工程(作業)の内容が同じでも工程の順序

   が違う場合があります。

 

         ジョブショップ型の流れを具体的な例として示せば以下のようになります。ここでは旋盤、マシ

    ニング 検査という3つの工程(作業)があり、A製品は旋盤−>マシニング−>洗浄という工程で生

    産され、B製品は 旋盤−> 検査 −> マシニング という工程で生産され、C製品は 旋盤−>検 

    査という工程で生産される様子を示しています。

 

  

    2) フローショップ型

          製品の生産のための工程(作業)の順序が同一なものをフローショップ型と呼ぶが、一般

    的にラインを構成して生産している場合がフローショップ型となる。フローショップ型の例を下

    図に示しているが、この例は各製品が旋盤、マシニング、検査という3つの工程を通して生産さ

    れる様子を示し ているが、製品ごとに各工程の処理時間が違う場合が一般的である。

 

 

          

  4. スケジューリング規則の種類

   生産スケジュールにおいて最適なスケジュールを得るためにさまざまな規則(ディスパッチング

   ・ルール)が用いられている。その中でも実用面から整理すると以下の基準 に分類できる。

 

-          加工時間に関して

-          段取り時間に関して

-          到着時間に関して

-          納期に関して

-          ジョブ特性に関して

-          工場(ショップ)の特性・状態に関して


 以下の図はV-FMS21のシミュレーションソフトにるスケジューリング規則の例です。

   

 

      @ 先入選出(FIFO : First In First Out)

     最初に投入された製品から加工します

      A    工程時間(SPT:Shortest Processing Time)

      最も工程時間が短い製品から加工します。 

      B 優先順位(PRIORITY)                       

        優先順位が高い製品から加工します。

      C 納期優先(EDD : Earliest Due Date)        

        納期が最も早い製品から加工します。

      D 多数作業物量(MWKR:Most WorK Remaining)   

  作業物の数量が最も多い製品から加工します。

      E 最小作業物量(LWKR:Least WorK Remaining)  

  作業物の数量が最も小さい物から加工します。

      これ以外にもLPT(Longest Processing Time)など多くの規則があります。

*LPT: 作業時間が長い順に、加工します。

 

 

     
                 
   

 

   
   

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